ちいちゃんの昔話

近況報告をしておこう

以前、お世話になった常務さんのこと。

やはりを頭をかすめる。

子供のときそろばんを習っていたが、
その後そろばんなどというものに触れる機会もないままに、

27歳で事務職についた。

少しばかりそろばんが・・・

少しばかり文字が・・・

入社一日目から200人ほどの給料計算・・・

事務がなんなのかもわからないまま、

指示されるままに25人分の給与のそろばんをいれる。

縦、横の総合計が合わないと"ごめんさん"とならない。

ちいちゃんは縦列を入れても・・・、

横列を確認をしても・・・

青くなって・・・

頭の中は真っ白・・・

初日から事務は無理・・・、

退社時間には何もできないことへの情けなさ・・・

もおー駄目・・・

青くなったり、赤くなったり、冷や汗をかきながら勉強。

何も言わぬ常務がちいちゃんのそろばんがスムーズに入るようになって、

常務と一緒にそろばんを入れて合計の照合をして「ごめんさん、ごめんさん、ごめんさん」と仕事をしているとき、、

ある日「うまくなったなぁ!!」と一言。(褒めてださった)

人の育て方を教わったような気がしたことを覚えている。

そでも入社後四年お世話になり皆勤賞をもらうほど休むことなく勤め。

亀の動きのちいちゃんを長い目で育ててくださった。

ありがたい。

パソコンという便利なものがあるのだか常務に手紙を書こう。

近況報告をしておこう。

喜ぶであろうか?

安心してくださるだろうか?

どちらでもよい。報告したい!

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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