ちいちゃんの昔話

35年ぶり礼状

常務様、
 
六月に入りあじさいが咲き、ムシムシと過ごしにくい季節となってきましたですね。先日、突然の電話をさせていただき、さぞかしびっくりされたことと想像いたします。ご無礼いたしました。
 
 昭和53年に会社を辞め、それから35年経ちました。お元気であられるだろうかと(自分のことは別として、案じておりました。)先日、元気なお声を聞く事ができ安堵すると共に大変嬉しかったです。
 
 会社在籍のおりには常務様等になにかとご迷惑をおかけし、色々とお世話になり大変ありがたく思っております。思い起こせば初めて出社日、事務所の空気にすぐになじむ余裕もなく、気持ちがあがりそろばんの集計がいっこうにあわなかった事、顔から火が出るほど恥しい、今もって忘れられない場面、脳裏に残っております。
病気により筋力が落ちるための理由でも、10人ほどのお茶をお盆にのせて、皆さんのデスクに配って回る際、片手でお盆が持てず、一つ一つを運び情けなさと悔しさを錯綜させながら務めさせていただいた4年間でした。ありがとうございました。
 
 事務をさせていただいた際、帳簿記入や色々な事を教えて下さり、その時教わった事、経験した事、大きく役立ち仕事をしております。現在、障がい者、高齢者の介護サービス提供会社、障がい者就労支援と2つの事業所(関係者100名ほど)束ねる大きな力になっています。
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 大阪を離れてお店をして、また再度事業所をするという経緯それらを本に書き記す事、出版をすることができました。ボランティアにより手作りのスケッチブック等も作る事が出来ました。それらを読んで見て頂き、私が元気に生きている姿、感じていただければ常務様への感謝に変わるものと思い、ここに冊子と本のお知らせとをお送りさせて頂きます。
 
 常務様のお声をお聞きして、また元気が湧き、もう少し現役で仕事をさせていただき、みなさんの役に立ちたいと考えます。
これから夏の暑さ一段と厳しい季節となります。身体に一層気遣い健康に留意されまして、いついつまでも元気に過ごされる事、○○より願っております。
2013年6月10日
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現在、88歳そのお歳をお聞きし、うれしくなった。
 
私も生きていてくださり、よかったと言ってもらえるように生きよう。
 
 
 
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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