学生さんと話している中
日記を読み返す
忘れてはならない思い。
自分が育ってない自分が見える
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ファイルの中身
「ひまわり」1998年10月第50号より
10月に入って朝晩めっきり肌寒くなり、昼間の暖かさもやわらぎ真夏のしんどさも取れて、ほっとする今頃。私は少し部屋でも片付けようと思いつき、先日、本箱を整理した。久し振りに本箱をのぞくと本と共に様々な書類がファイルされて残されていた。それらの書類はいつまでも残しておきたいと考え、あれも、これも後で役に立たないかもしれないと思いつつ、一つずつ大事に保存しておいたものだった。
「ひまわり」1998年10月第50号より
10月に入って朝晩めっきり肌寒くなり、昼間の暖かさもやわらぎ真夏のしんどさも取れて、ほっとする今頃。私は少し部屋でも片付けようと思いつき、先日、本箱を整理した。久し振りに本箱をのぞくと本と共に様々な書類がファイルされて残されていた。それらの書類はいつまでも残しておきたいと考え、あれも、これも後で役に立たないかもしれないと思いつつ、一つずつ大事に保存しておいたものだった。
その中の一つのファイルに目がとまり、表紙を開けると青色申告書であった。私はびっくり。「えー、そんな…。」書類を残しておいたことすら忘れていた。しかし、頭の中は瞬時に10~18年前にタイムスリップされ、走馬燈のように様々なことが思い浮かんできた。でも、今の私には無縁のもの。懐かしくもあり、何とも複雑な心境であった。しかも、そのファイルは目にふれることもなく、本箱の中で10数年も経つにもかかわらず、表紙の青は色あせもなく、帳簿と共にきれいに残されていた。片付けてくださる人と眺めること数秒足らず、「どうします…。」と問いかけられた。すかさず、私はためらうことなく、「ハサミで切って、捨てて。」今さら過去を振り返ることへの恐さ。ファイルの中味を見ることをためらった。もう一度、力をこめて「もうーいい…。捨てて。中を見ないでね…。ハサミで切り刻んでゴミ箱に捨ててください。」と念押しする。手伝ってくださった人は何か言いたそうではあったが、無言。私は再度、「処分して…。大丈夫だから…。見ないでね…。」そのファイルには本箱からゴミ箱へ捨てられていった。「…。」これでいいと思った。
今は、以前よりもっと大切なファイルが一枚ずつ残されて、これこそ宝というファイルが本箱に置かれている
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自分の過去を知られること、不安、怖さ、
不必要なプライド
今の私であればファイルを大切な宝物、
誇れる資料と思える。
反省。
自分を信じて、大切にしたい。