ちいちゃんの昔話

選択をした

 
二か月前、入院をして危なく命を落としそうになった時、
 
点滴を一日、三本、24時間をかけて10日ほど受けた。
 
さすがに抵抗もする元気もなく、治療され介護されるまま、
 
気が付けば、何も食べてないのに二時間程度たつと下痢の連続、
 
ダダ、時間が過ぎるだけ。
 
不思議と、仕事のことも頭には浮かぶこともなく、
 
ただ、介護士の介護のまずさが目立ち、これはいかんよなぁ。
 
もう少し優しくして、もう少し力を抜いて、ウエットテッシュだけてお尻を拭くだけ、  
 
乾いたタオルで水分を取ってといいたかった。
 
下痢が出て始末をお願いしても、介護士さんは大勢の患者さんを見ているために、なかなか来てもらえない。
 
取り残されていること、やもうえないとはいえ下痢ははつらいものがある。
 
その中、四日ほどすると、尾てい骨に床ずれができてしまったような・・・・。
 
あまりも頻繁に下痢をして体を動かしていたためか痛みは感じなかった。
 
点滴に何か入れてくださっていた?
 
説明はないが床ずれに軟膏を塗って治療している感じ。
 
この介護であれば床ずれを作ってもしかたがないわなぁ。
 
病院で床ずれを作るなんてと心でつぶやいていた。
 
 
入院も日にちが経つとベッドに括り付けれ検査待ちの長さに心配が膨らみ
 
退院をしてベッドから早く起こさないと首が座りが悪くなる、
 
どこかが悪くなるよーと焦りも出てくる。
 
 
「次の検査をしてみて体を見ましょう。」 と先生、
 
そのころには、足手とともに破きれそうなほどむくみ?、腫れ?
 
 
自分の体であっても何もできず、モルモットになっているような感じさえした。
 
 「退院はいつできますか?。」
 
 
心の中、もう十分頑張っているのに…・・・
 
どこかが悪くても治療しなくてもいいよ、という思いがしていた。
 
 
退院の選択は自分ですると。 
 
これ以上のモルモットはしてほしくない。 
 
 
 
 
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 介護とは

  2. お正月の準備

  3. 最大限の努力

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