ちいちゃんの昔話

振り返り見て

 気持ちの良い一日、
いつもこのような日が続けばよいのだが・・・・・
 
 
数日前より 書類を整理し出てきた日記思い起こし載せてみる。
 
 【自分の事として】
 昨今、「福祉・ボランティア」とテレビ、新聞等で目にする機会が多い。
 
それは、これからは高齢者人口が増える為、阪神の大震災が起きた事により、
 
皆さんの関心がその事に向けられているためです。
 
そこで「皆さんは福祉とはどのような事、ボランティアで何か関わっていますか」と問いかけると、多数の方が頭を傾けてしまうのではないでしょうか。
 
「福祉ボランティア」と身近な言葉と捉えていながら、しかし、自分のこととして捉えにくい言葉なのです。
 
私は幸い「福祉・ボランティア」のド真ん中で生きております。
 
故ならば、私自身が重度障害者で、障害と共に、公的福祉サービス、ボランティアの手を借りて生きているからです。
 
どうしても身近であり、私の事だから避けて通るわけにいかないのです。
 私は障害って、少数の障害者手帳を保有している人のことだけなの と疑問をもった。「いや違う」私だけでなく、個々、障害が重いか、軽いか、側から見えるか、見えないか、気づくか、気づかないかの違いだけなのだと考えるようになった。
 
周りにメガネを掛けている人はいくらでもいるし、難聴気味の人もいくらでもいるわけで、それも障害なので、今、たまたま、人の手を借りなくて済んでいるだけのことなのです。
 
皆さん誰でも「自分は障害者にだけはならない」「なりたくない」と思う事でしょうが、しかし、無理な話で、高齢になれば、それぞれ、多かれ少なかれ障害を抱えることになる。
 障害者にならずに一生を終えるには、交通事故で即死でもなければ叶わぬ事。そのように考えれば「福祉ボランティア」、そして「障害者」という言葉も身近な事であり、自分の事、周りの者(家族・ご近所)の事として考えられるし、考えなければならない。
 
高齢者、重度障害者が気兼ねなく、安心して、お互いさまで暮らせたら、若い人たちも安心して老いていけるのです。
 
 
私は障害を抱えた事によって、人との関わりが少し上手になり、助けられ上手になり、「障害も捨てたもんじゃぁないなぁー」と・・・  ニンマリする。
 
 
 
忘れてはならない心
 
振り返りながら、感謝しながら。
 
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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