ちいちゃんの昔話

浦島太郎

今日は天候がいい。
 
 昨日久しぶりに外出した。
 
 パートで働いてくださるヘルパーさんが五月から部署が変わり、
 
ヘルパーを入るのが少なくなるようで、
 
ちーちゃんのことをかなり心配してくださった。
 
 
三週間ほど前に、100均に行きましょうと言ってくださる。
 
同行するヘルパーさんと、パートのヘルパーさんのWコンビ。
 
きっと楽しい外出になるだろうと期待してお出かけ。
 
新しい車も少し慣れ、乗り心地は良いようだ。
 
さあ、出発。思ってふと気がついたら財布にお金がいくらも無い。
 
なんぼ百均とはいえ三人が昼ご飯を食べ、それには心もとないと思った。
 
 
さあどうするか。
 
キャッシュカードは何十年も使っていないので暗証番号が分からない。
 
どうしようか……
 
 
カード一つ使ってない。変な人。
 
そこで考えた。通帳と払い出し養子とハンコは押して出先の銀行でおろそうと。
 
 
カードを持つ意味ないじゃん。
 
 
ちいちゃんは50数年前に銀行カードを持っていた。
 
その頃にしてはかなり先端だと思う。
 
色々と先端を走ったつもり。
 
しかし今ではカードを持っていても 使い方すら知らない。
 
まるで、浦島太郎。
 
今、金があっても信用されない所もあるちょっと不便な時代。
 
 
自分が書けない、自分が触れない、人頼みの生活って色々と壁がある。
 
まあこれも面白い経験。
 
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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