ちいちゃんの昔話

煩悩

 
1996.6.11
 
梅雨のうっとうしい今頃、一周忌の事を考えるにつけ、
 
昔の色々懐かしい事も共に思い出す。
 
今日もテレビで30年前の歌が流されていると泪が頬を伝うのです。
 
主人が亡くなって11ヶ月、早いようでもあり、短いようでもある。
 
今しなければならないこと、今したいこと、一年後、五年後と思いめぐらすと、
 
私の命諸々不安がある。
 
今このように元気で生きていられるのは、どのような力が授かっているのだろうか。
 
元気で歩けたり、動けたりしていたら、現在私はこの重圧で自滅していたことだろう。
 
何故なら、わがままで、傲慢、自己中心的であるから。
 
でも今は、生きる、生かされていることの大切さを実感する毎日。
 
しかし、反面欲深く断ち切ることのできない思いを抱えて右往左往と思い悩んでいる。
 
はかない夢、かなわぬ夢を見て明日に繋げて生きているようです。
 
 
おしゃれも誰かの為にするのでなければ、むなしく、哀しくて
 
生きることを投げ出してしまい、毎日、綺麗に身を飾るなど出来ない。
 
はかない夢でも見て、何も語ることなくても、夢を見続けて
 
「念ずれば花開く」坂村真民が書いていた。
 
夢が正夢になるように念時じ続けよう。
 
今、明日、私の思いを口に出して打ち明けてしまいたい。
 
この煩悩は念仏と共に私の体の中から消えて行け、
 
煩悩が邪魔をして一歩前に進めない。
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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