ちいちゃんの昔話

明かり

もう三十年になるだろうか。
 
体が動かない私はどっちを向いて何をすればいいか、何も見えなく希望が見出せ
 
なかった。
 
紛らわすために絵を描く、悔しい気持を文字に書き、憂さを晴らすがごとく、日々を
 
過ごした。
 
 
自分の世界だけで明かりを見出したいと思っても暗いトンネルは抜けきれない。
 
動けないこと、働けないこと、お金が無いこと、助ける人が無いこと、ということなど
 
を言い分けしていたように思う。
 
しかし、ちょっとした助け、小さな希望が、明かりが見えることで、生き延びて行こうと
 
した。
 
その時の気持を決して忘れずに明かりを求めて生きなければいけないと思う。
 
そうした頑張って生き延びた成果が今なのであろう。
 
 
明かりって必要なのだ。マッチの明かり、蛍の明かり、小さな明かりも部屋を照ら
 
し、生きれる力に繋がっている。
 
大切にしよう。
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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