ちいちゃんの昔話

久しぶりの心境

風もさわやかな過ごしやすい日々。
 
通勤時、さわやかさを感じる。
 
 
アート展の開催日。
 
自宅からそのまま展示場にエレベーターで上がる。
 
15坪の小さな会場。
 
バランス良く、絵は配置されていた。
 
自分が見たい所、自分のペースで移動したいという気持ちに駆られて、落ち着いて会場におれない。
 
後ろで押してくれてる介助者に、下がってくるっとまわって止まってもう少し前進……。
 
小さな所に目はいっているものの、思うように動けない自分に歯がゆさでイジイジ。
 
ちいちゃんは作品の大半を見ているから大丈夫であるが、自分のペースで見て廻れないこのもどかしさを何なのか。
 
最近手押しで通勤、外出するためか。
 
会合に出掛けても目的場所、時間がしっかりと決まっているために、押してもらって出かけても何の疑問も感じなかった。
 
このたびはその動きと違い、見ることが目的。
 
目の前にして、本当の目的が達成できづらい。
 
頭の中で、やはり電動車いすに乗るべきかと。
 
本来自分の足で、思う所、思う時間、気兼ねなく行動するということが、こんなにも心を動かしてしまうのかと改めて考えさせられる。
 
当り前に歩く、当り前に飲む、当り前に寝る。
 
食べ物を自分の口に頬張る適度の量。
 
間合い等々かなり難しいと言うか、慣れないと苦痛になる。
 
改めて当り前の内容の深さを感じた。
 
 
今日は新聞社の取材を受け、ホッとする。
 
皆さんに伝われば良いが。
 
期待して待とう。
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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