ちいちゃんは2つの事業所の伝票を2週間に1度、出金伝票、振替伝票を見てはんこを押す。
ハンコは職員さん。
大量の伝票のために、仕事の合間を見つけて、職員さんに見せてもらっていた。
結構、大変なチェックの業務。
体を前のめりにし、チェックをする。
車椅子に反り返って見るには、醜いために、この作業の体勢は難しい。
一つの事業所の職員さん、「伝票見て頂いて言いですか?」と言われた。
「今なら良いね。急いで見ようか。」
ちいちゃんの身体を前かがみにして見始める。
お尻も痛い。
目の前のデスクに携帯ホルダーがあるのが目につき、
職員さんに「携帯を外して、ホルダーを目の前において」とお願いすると、
職員さんは何をお願いするかという顔で見た。
「あのね、ホルダーに振替伝票を置いてみて」
ホルダーに30枚ほどあろう伝票を乗せてみてもらう。
なんとなんと、伝票がえらく見やすい。
はい次、はい次、と次々と伝票をめくっていく。
あまりに的を得ているもので、思わず笑う。
出金伝票、振替伝票、何十枚でも楽に見える。
ふと思い、「A4の紙を持ってきて」と言う。
こちらは見えるのは見えるが、上の方は折れ曲がる。
なるほど。
そこで、これは透明なアクリル板を携帯ホルダーに乗せてやればいいんだ。
おお。
事務員さんと大笑い。
いけたでしょ。
いけるいける。
不充なことはちょっと周りを見渡して、周りのものを活用すると、ずっと楽にこなせる。
このように上手いこと解決すると笑いが出てしまう。
困ったこと、身体が不自由な事、考える力を身につけよう(笑)