ちいちゃんの昔話

懐かしい感覚

朝から雪が降り続き、会社に行くのに歩きか車か。
ヘルパーさんと相談しながら、模様を見ていた。
車いすにも乗せていただき、服も着せていただき、全部準備万端にしたところで、
「カッパいる?車?」
と質問すると「このくらいならいける」とヘルパ-さん。
じゃあ行こうと家を出る。
つめた!顔に雪が。
冷たい風が顔に。
ひざ掛け、服に白い雪がパラパラ。
子供の時に雪を喜んで遊んだ時の感覚が、今この時に思い出されたようにえらく楽しく、うれしく、「走れ」なんてヘルパーさんにけしかけて出勤。
何十年ぶりであろうか、この雪をかぶる感覚。
なんか、何とも言えない思いが胸にいっぱいこみ上げてきた。
事務所に行くまで2分。
普段は言わないのに、「冷たい、走れ、この寒さ何?」なんて叫んでいた。
2回目の冬だけどすごい楽しい出勤。
忘れたかな、みんな。
ちいちゃんうれしかったな。
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 介護とは

  2. お正月の準備

  3. 最大限の努力

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