ちいちゃんの昔話

(1) 障害がある私のIT活用

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2002年 掲載

(1) 障害がある私のIT活用

ここ数年、行政施策でIT活用と推進が図られ、障害者のIT政策に対しても力が注がれているのです。

一例、身体障害者福祉法、児童福祉法のそれぞれが、今年の4月1日から条件を満たせば、
障害者の意思伝達装置の補助具としてパソコンが日常生活用具として各自治体で給付されるようになった。

これまで一般社会でパソコンが普及している中、
重度障害者に対しては必需品であるにもかかわらず、施策に反映されてなく、
疑問と不合理を感じるなかでの、待ち焦がれた大きな法改正です。

私が障害者でパソコンをどのように活用しているかといえば、
皆さんと同じようにパソコンを操作するためのキーは打つことはできないが、
マウス操作だけで何の不自由を感じることなく、パソコンを操作ができるのです。

ITでニュースなど読む、なぜかといえば新聞の大きな紙面をめくることが困難、
マウスをクリックするだけで難なく読める。パソコンで文字が書くことができれば、
メールでコミニュケションを取る事が容易になる。

ITで医療の情報、読書もITできるのです。行政サービスの情報収集こそITが便利、
天候の悪い雪、雨の中を行政窓口に出向くことなく、意見、要望、相談をメールを通して行い、
尚、必要な情報も収集ができるのです。

障害があっても操作が楽に出来るマウス、音声にして読み上げてくれるパソコンも普及していても、
誰もがパソコンを所有しているかのように思われ勝ち、現実には所有していない。

或いは操作困難で使えない方がまだまだ多勢おられるのです。
閉ざされた世界からIT活用によって外への発信、多くと方とコミュニケションをとることが社会参加につながっていくのです。

私のパソコンやIT活用は身体の一部として自力ではできないことを補って、
一日たりともパソコンは切り離せない大変重要な道具であり、すばらしいと実感できるものなのです。

ITを活用することで社会参加とノーマライゼーションが実現されているのです。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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