ちいちゃんの昔話

「赤い靴」

「赤い靴」

   赤い靴 はいてた 女の子
   異人さんに つれられて 行っちゃった

   横浜の 埠頭から 船に乗って
   異人さんに つれられて 行っちゃった

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今朝の会話

ちいちゃんの右手首にできていたイボさま(8mmほどあろうか)があるが、
忙しさもくわわり、後回し、
後回しと長い間放置。
介護の人たちも「怖いから、切り取ってよ」と言われ続けていた。

最近、イボさまはとみに大きくなられちくちくと痛いことがある。
さすが、怖くなり病院にいくと三日前に決める。

昨日から病院の段差など調べてもらい、これならいけるであろうと治療を気持に奮い立たせる。

お出かけのため車椅子に載せてもらい、赤い靴をはく・・・。
天気もよく、気持ちもよく、

ちいちゃんの口から「赤い靴 はいてた 女の子・・・」
21歳のヘルパー『子はおらん、おらん!!」つこみのよさに絶句。
ちいちゃん「・・・・」とこころで歌ったていたら???
21歳のヘルパー「・・・・つれられて 、ないない!!!」
ちいちゃん何で、そこまで突っ込みを入れるかなぁ』
ヘルパーさんもお出かけの準備もスムーズでご機嫌である。

「治療が速く終わったら、休憩所を尋ねていくからね。」ちいちゃん。
介護事業所は5分のところに借りてあり、二階であがれないことがわかっているが。
「いいよ、あがってきてよね」ヘルパーさん。
「わかった、じゃね。いってきます』と自宅を出発。
作業所の始まりを見届け、電動車椅子で4分ほどの病院にいく。

10年前より、ここの先生に往診をしていただき、
数回ほど巻き詰めなどの治療でお世話になっている。

待ち時間7分、
「いたいですか?」
「痛くない、痛くない、痛いか?」
始まる前から治療が痛いかのように、横を向き、歯をくいしばり踏ん張った。
診察は患部に局部麻酔、レーザーメスであっという間(感覚は3分)に焼ききられていった。

「おみやげにもってかえるか?」
「う・・・・」と考えている間に、先生はイボをガーゼに包み手にぎらしていた。

やれやれ、長年かけて育ってきたイボは・・・。

ほっとして、花屋さんでカサブランカとカスミソウを買い自宅に戻る。

  

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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