彼女も後ろを振り返りながら苦笑い。
その日、かなりのぼけが入っているらしく、その後も、献立に長芋をすりその中に卵を入れる。
味噌汁にネギとわかめを入れるようお願いしていたところ、しばらくすると、確認の意味もあり、「長いもにタマネギのきみだけ?」と私に対して問いかけてきた。
「タマネギ・・・???」
さっぱりわからず、ポカーンとするとともに答えようがなくこまってると、ヘルパーさんは長いもに卵、味噌汁にネギを入れることが頭の中で一緒になり「タマネギ」になって言葉としてでたらしい。
「まだまだ、ぼけるには早いわよ・・・私、だからおちおちぼけてられへん・・・」
その場の雰囲気はなごやか。