ちいちゃんの昔話

このうえない喜び

このうえない喜び

「女性だから鏡がないとね・・・」と一言。

「そうやろ、服が曲がっていても自分で見られないものね。」

この度の引っ越しで鏡を割ってしまったらしい。(ホント、誰も自己申告をしないのだから!)

今日、友達の便利屋さんがエレベーターの中に鏡をつけてくれる。

エレベーターに鏡が付いているか、ついてないかでは随分ちがう、
前進でエレベーターに乗った場合、後ろの状況がまったく見えず、
エレベーター降りようとしても、車椅子の後ろに人が「まって!」
待機しているのか?。
操作する側も心配である。

車椅子に乗っている側からは後ろが見えるか、見えないかで安心感が違う。

友達は自宅にあった鏡を持ってきて、部屋の扉とエレベーターにとり付けてくれた。

そのついでに、部屋に家具を入れることができず、衣装ケースがそのまま積み上げられていた。

部屋の押入れの扉に鏡を貼り付けていて、「洋服をここに入れたら」

「そうしたいなぁ」

いったら、行動は早い。

夫婦で押入れの棚はずし、
押入れの上から洋服をぶら下げ、
下に衣装ケースを並べて積み上げる。

物がすべて片付けられて、狭い部屋はすっきりなるはず。

物が収まることがわかり、俄然、元気になる。

ちいちゃん、きれいに整えられた部屋にいれたらご機嫌。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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