念じれば花開く
刑務所のような生活から逃げ出したい、
離れ島のような生活はいやぁ!!
隙あらばどこかに逃げることを考え続けて四年。
念じれば花開く、突然、そのときが来た。
以前、お世話になっていた男性がガス代の集金にこられ、
「ここからでたい。人のたくさんいる街中に住みたい!」という。
「このような小さな町、障害者を斡旋、入居させてくれる不動産屋さんはないし・・・。
公営住宅で障害者仕様の住宅を募集しているのだけれど・・・
そして、申込書はヘルパーさんにお願いして提出はしてあるの・・・、
でも、今日の午後が抽選日なの・・・
でも、この調子ではあと二時間ほどしか時間もないし・・・」とつぶやいていた。
お願いするつもりで言ったわけではなかったのよ。
「僕でよければ抽選に行ってもいいよ。」
「いいのやろうか?、いいかもね」と言ってもらえて嬉しかった。
「おねがいしてもいい?」というながら、抽選にいけないことで今の今まであきらめていたものが、
駄目もとで逃げ出せるかも・・・。でも期待半分。
あきらめかけていた燈し火がかすかな明かりとなって心の隅で・・・。
数時間後、「あたったよ」と報告をもらった。
その後のことは嬉しさのあまり記憶が飛んでいる。
このいい加減なちいちゃん。
大切なことなのにねぇ。
だから、今があるにね。
きっと、少しずつページをめくるように思い出そう。