ちいちゃんの昔話

念じれば花開く・・・咲いたよね。

念じれば花開く

刑務所のような生活から逃げ出したい、
離れ島のような生活はいやぁ!!

隙あらばどこかに逃げることを考え続けて四年。

念じれば花開く、突然、そのときが来た。

以前、お世話になっていた男性がガス代の集金にこられ、
「ここからでたい。人のたくさんいる街中に住みたい!」という。

「このような小さな町、障害者を斡旋、入居させてくれる不動産屋さんはないし・・・。
公営住宅で障害者仕様の住宅を募集しているのだけれど・・・
そして、申込書はヘルパーさんにお願いして提出はしてあるの・・・、
でも、今日の午後が抽選日なの・・・
でも、この調子ではあと二時間ほどしか時間もないし・・・」とつぶやいていた。

お願いするつもりで言ったわけではなかったのよ。

「僕でよければ抽選に行ってもいいよ。」

「いいのやろうか?、いいかもね」と言ってもらえて嬉しかった。

「おねがいしてもいい?」というながら、抽選にいけないことで今の今まであきらめていたものが、

駄目もとで逃げ出せるかも・・・。でも期待半分。

あきらめかけていた燈し火がかすかな明かりとなって心の隅で・・・。

数時間後、「あたったよ」と報告をもらった。

その後のことは嬉しさのあまり記憶が飛んでいる。

このいい加減なちいちゃん。
大切なことなのにねぇ。

だから、今があるにね。

きっと、少しずつページをめくるように思い出そう。

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 介護とは

  2. お正月の準備

  3. 最大限の努力

RECOMMEND

ARCHIVE

RELATED

PAGE TOP