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こちらこそありがとう!!

はれ

温かい一日、風邪も悪くならずすごす。

ちいちゃんの家にはボランティアさんがめいめいのことを自由に書き記しているノートがあり、
現在は二冊目である。

私は折に触れてノートを読ませいただく。

今年の卒業していくひとりの学生さんが書いてくださっているのを読ませていただき、

こちらこそありがとう!!!

これがお別れではないと思う。
いってらっしゃいという感じです。

いい出会いがあったのだと嬉しくなる。

ノートより

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平成19年3月26日

2年間くらいお世話になりました。
ここに来てちいちゃんと話したりテレビを見たり勉強したり手紙を書いたりした時間全部がとても大切な時間でした。
ありがとうございました。

ボランティアという感覚はほとんどなくちいちゃんが一般的には身体障害者というくくりに入られていることも忘れている感じで、だからとても大きなものを学ばせてもらったかもと思います。

僕はフォークソング部員で、ここには同じフォーク部員が何人もいて、同じようにここに泊まったりちいちゃんのことが話題に上がったりする状況っていうのがすごいことだなと思います。
これが普通といえば普通なのかもしれないのですが・・・ボランティアという言葉とここに来ていることがぴったり来ないのは僕がボランティアを堅くるしく特別なことに考えてしまっているからだと思うですが、実際はもっと身近で普通でなんでもないことなだと思います。

とにかく、単にちいちゃんに会いに来ていたようなものでした。
なのでちいちゃんにありがとうと言われてしまうとすごい申し訳ない気持ちがしてむしろこちらの方がありがとうございました、ですよと言いたくなります。

ここに来ている人の中でこれに共感してくださる人は結構多いのじゃないでしょうか。
ちいちゃんと知り合って一番学んだことはやっぱり人間なんでも結局自分次第でたいていなことは何とかできる、ってことだと思います。

無理だと言ってしまえばそれで終わってしまうけど、なんかもったいないので自分がしたいと思うことに関してなるべくきってしまわないで「なんとかなる」「なんとかしてみせる」で今までってきた。
ここで学んだことで一、二年の大きな支えの一つだったと思います。

これらはもっともっとだとおもいます。ただ下手にそうやってなんとかなるでしょうと自信を付けてしまうと、引越し予定の前日になっても何も決まってないことになりするので(そのくせ、ちいちゃんの家に泊まったりするので)それそれでどうかと思うが、まぁ、これは今回限りということで、そういうのってとても大きいと思います。

あっ、もう一つ、ちいちゃんと話してとても印象に残った言葉があります。

ちいちゃんが体が動かなくなって、身体的にも精神的にも大変な時の話しをされたときに、
体がだんだん動かなくって、自分は人に何もしてあげることができず、それが悔しくてたまらなかった。
底の底まで落ちたときに思ったことは、誰かのために何かをしてあげたいという気持ちだった。

人間なんて結局自己中心で究極的に人のことはどうでもいい生き物だろうと思っていた僕には、とてもい意外な言葉だったし、人を信じたくなるような希望の持てるはなしでした。

どんどん人とのつながりや薄れ疑いや無関心が増えている感じがするこのごろですが、変わったり、減ったりするのでなく、何ができるかがちがっているだけなんかなと思って、それはそれでとても納得できたので、じぁ、何が問題なのか、どうしたらよいのか、少し考えやすくなったきがする。

福祉のことや政治のこととかに関しても教わることが多かったです。とにかくたくさんのことを学ばせてもらったし、単純にこの部屋で過ごす時間がすきであった。ありがとうございました。

とりあえず実家に戻ることになるのですが、また、遊びに来ます。それではまた・・・

最近人が少ないようですが、春から更に人がへるのではないかと心配です。いっぱいくるといいですが。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 介護とは

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