ちいちゃんの昔話

いつがそのときなのか・・・・

お昼ごはんも終わり、ひとりでゆっくりとパソコンとねらみっこしていた時。

チリチリ・・・電話。

「こんにちは**です。」元気な声に驚き。

落ち着いたゆっくりのいつも聞きなれたお声が聞こえてきた。

いつもの日曜日のお泊りの**さん。

電話で話しているうちによかったという安堵の気持がこころに広がり、
ちいちゃんの顔はほころんでいくのがわかる。

「こんにちは、どうですか」

「やっと退院が出来ました。今週は無理だけと来週からは・・・」

「いいえ、私が負担やご心配をおかけしてしまい。充分にゆっくり休んでくださいね。・・・」

卒業をしていただかなければ・・・

でも、その気持といつまでもという気持が・・・。

ことばにはならない。

でも、こと時期に言いづらかった。

いつがそのときなのか・・・・

いつまでもという気持が大きく・・・

複雑な気持に。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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