ちいちゃんの昔話

エレベーター

 
昨日のリフォームの番組を見て、9年ほど前を思い出した。
 
 
 
 
個人事業で介護事業を始め、何とかまわしてる中、事業所の移転を迫られることとなり、物件を探した。
 
探しても探しても、車椅子の私が仕事をする、生活する揃ったものがなく、何軒も探し絞った中に3つの物件。
 
1つ駅近く、大きな道路に面した1軒。
 
2軒目大きな道からは外れる物件。2階建て、駐車台数10台。倉庫付き。
 
3軒目、物件小さく、駅より離れ、全てにわたり、小さい。
 
消去法で選びに選んで、2軒目の物件を選んだ。
 
倉庫のような、事務所のような、のっぺらぼうの店舗。
 
ちいちゃんが市営住宅から抜け出す場所には、かなり厳しい物件。
 
まず、2階で事務所、下住居、敷地15坪。
 
住居には、リフト付きお風呂、仕事をするためにエレベーター、それをつけなければ生活維持できない。
 
銀行さんと交渉し、500弱融資を受け、エレベーター設置したことを思い出した。
 
融資を受けるにあたって、文字が書きづらい私が書面をすることのハンディキャップを感じ、自分を支えるために、年金暮らしの私が大きな借金をしてまで移り住んだ。
 
その返済も終わり、顧みれば手も足もお金もない私がそこまでふんぎって乗り越えたことに驚きを覚える。
 
人は追いつめられると、想像以上の力を発揮するものだと思う。
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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