ここしばらく爪を切ってもらう事が滞り、よく伸びてしまっていた。
マニキュア塗っても、これでは台無しよ。
お風呂に入った時、「爪切って」とお願いする。
爪切りを見た瞬間、誰にも言ってない事を思い出した。
ちぃちゃんが刑務所のような環境で生活をしていた時、お金に困ってるわけでもないのに、何かしたいために、内職をしたいと主人に言ったら、「しなくてええ」って叱られてしまった。
すでにするように段取りをしていたために、ニッパーを購入したりしてしまっていた。
一回だけしたら、えらく臍を曲げられてしまい、どっかの隅っこにニッパーは追いやられていた。
その後、いつともなしに、爪切りがニッパーに変わってしまっていた。
主人のプライドの高さ、それも今となれば良かったように思う。
懐かしい品物を見て、27,8年前を思い出した。