ちいちゃんの昔話

戦わずして受け入れる

数日前より少し気温が下がる。マスクをし、風に備える。
 
 
ちいちゃんは長きにわたり色々な人と接点を持ち、たくさんの経験をする。
 
その中には嬉しいこともあり、辛いこともあり、腹のたつこともあり、この様をどうしてくれようかと途方にくれることもいくつかあった。
 
その中の一つ。窮地に追い詰められ乗り越えたケース、それは職員に騙され痛い目にあわされ、かたき討ちをしたいと思い、毎日考えていた。
 
しかしながら動けない。頭もない。思うように改善策がない時、ふと損をしてとれという言葉が浮かんできた。その言葉から、大枚を払うという策を選んだ。損をすることを覚悟のうえでとった策だったが、それでもその時は涙が出た。
 
事業所が存続できるか、つぶされるか、瀬戸際に立たされた時、悔しいけどそのお金を準備すれば存続できると信じ、自腹をきって処理をした。
 
今思えば、その選択は正しかった。裁判でもなく、行動は損をすることを選んだ。人から見ればその処理は決して良いとは思われないだろう。もしくはもっと良い改善策があったと思われるだろう。
 
私は長い目でいじめた人よりずっと頑張って、相手の結果を見届けようと思った。そして相手より、もっともっとみなさんに喜んでもらえる結果を出してやろうと思った。
 
そしてあれから十年にもなろうか。自他共に目に見えて、相手との勝負大きく引き離した。
 
戦わずして勝利する。それは受け入れるということであろうか。
 
越えてみて分かること。リスクを怖がってたら乗り越えられないのであろう。リスクから得るものの大きさ。わかるかなあ、この感触。
 
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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

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