ちいちゃんの昔話

慣れるまでが、怖い!!!

4日目、月曜日、

やっと部屋も以前のようになりつつある。

介護機器の配置が以前の形に近づけられて、
電話もない、携帯も触れない。

介護の人が休憩、帰ってしまうと・・・。
ひとりで不安が・・・
何か怖いと感じていた・・・。
なぜだろうか?

気づいた。

それは、玄関から部屋奥まで、10m弱。

玄関の扉も、部屋の扉も見えない。

玄関の扉が開いた気配はする、でも見えないのだ。

またまた、刑務所のような生活(入ったことないが)に逆戻りなの・・・。

扉が開き、ひょっこり遠くから知人夫婦、子供が訪問。

「あれ、こんにちは。下の子、こんにちはちいちゃんです。お兄ちゃんは?」

「あれ・・」彼女の顔を見て、さっきまでの気持ちとは裏腹に、元気に振舞う・・・。

「おばあちゃんのところで留守番、速く帰らなければならないけれど・・・」

「・・・・」先まで、じっと我慢していた緊張が一度に切れて、

「・・・・」涙が伝っていた。

「電話もできないらこわくて・・・」

「携帯電話を買い換えら、ここに出向いて触らせてもらい、使えるやつを買おう。そうすればいいがぁ。」

「・・・」

「まみさん、だんどりをしてあたげたら、」そういいつつも、一時間ばかしで帰っていた。

13日は何かしてなければ怖い。責任者も今日まで休み。

トラブルがないことを祈るのみ。

学生さんにパソコンを電源つなげるだけ、パソコンが開けたらよいのだから、誰かを探そう。

16日、午前中こちらに移り住んで、試し乗りで二階に上がる、二度目、(赤い車椅子が少し大きい)

最初のときのエレベーターとは違い、少し落ち着いて乗れた。

二階の事業所はクーラーが二台でガンガンきかされて寒いくらい。

責任者が椅子の組立てを行っていた。

事務機を配置して確かめる。頂けるはずであったデスク二つが無理になる。

事務員の二人も加わり、3時間ほどで片付ける。

17日に何とか仕事のできる状態になる。

昼、施工屋さんにお風呂の排水がよろしくないと報告。

デスクも二つ(そんなことをお願いしてすみません。)施工の人に頂ける物がないかと聞いてみる。

「いつもあるけれど、止めずに処分をするからなぁ、探してみる」といってくれた。

毎日、座っている起立機の肘掛を広いものにしてもらう。

一階使用するパソコン収納ワゴン、デスク、二階で使用のデスクを作製してもらう。

引越し計画、役に立った部分、予定外で、散々であった部分。

頭に不安を覚えていたことは、やはり、そうなったか・・・。

16日の電話線も明日になる。

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小柴 千鶴

えがお株式会社代表取締役、NPO法人夢ハウス理事長。 27歳のとき進行性筋ジストロフィー発症との診断を受ける。 さまざまな困難を乗り越えながら「ITであれば障害者でも仕事ができる」と思いたち「小規模作業所夢ハウス」をスタート。

  1. 介護とは

  2. お正月の準備

  3. 最大限の努力

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